2018
17:00 |
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ねこしき |
17:20 |
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浦佐多聞青年団水行参拝 |
17:40 |
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ローソク講中水行参拝 |
18:10 |
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中学生水行・押し合い |
18:30 |
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撒与者水行 |
18:40 |
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一般水行参拝開始 |
19:00 |
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第一回福物撒与(穀種4・金杯2) |
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第一回弓張撒与(御供物弓張 4張) |
19:30 |
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撒与者水行 |
20:00 |
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第二回福物撒与(御盃2・坂上田村麻呂盃・JR盃) |
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第二回弓張撒与(御神酒弓張 8張) |
20:30 |
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撒与者水行 |
21:00 |
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第三回福物撒与(金盃2・木盃1・三本盃) |
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第三回弓張撒与(多聞天弓張 4張) |
21:20 |
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ささらすり |
22:10 |
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大鏡餅撒与・御灰像撒与 |
22:45 |
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撒与品授与式 |
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ねこしき
午後6時 夜の行事は「ねこしき」から始まる。
「ねこ」とは わらで編んだむしろをいう。
毎年11月にねこを作る「ねこかき」が行われる。
「ねこ」は3日夜の行事の開始前に「ねこ」を敷いて
毘沙門堂の参拝者の安全を図る。
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浦佐多聞青年団水行参拝
多聞青年団としての 最後の水行参拝。
おのずと気合が入る。真言を唱え 祭りの成功を祈る。
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毘沙門天王
四天王の一人 北の守り神
椿の一刀彫
一年に一回 3月3日に御開帳される。
人々は我先に御利益を得るため 押し合いとなった。
いつしか 皆が裸になり 水行してお参りしたことから
現在の裸押合祭りとして引き継がれている。 |
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中学生水行・押合
世代を担う 中学生の水行・押合が始まった。
一生忘れられない興奮の始まり。
数年後は多聞青年団員。次の祭りの後継者が育っていく。
現在は 高校受験などあり 2年生を中心とした編成。
40年ほど前は 1年生のときから3年間押合に入ると
連続参加特別記念としてボールペンがもらえた。
当時の ボールペンは 宝物。ボールペンがほしくて
1年生のときから押合いに入った。
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福物撒与者入堂
福物撒与者が人馬に乗って 毘沙門堂内に入る。
押合いの中 大ローソクが群集を掻き分ける。
入堂するとき 福物を書いた扇子を広げて 参拝者に披露。
扇子は 頭の上に掲げ 福物に息がかからないように 和紙のマスクをする。
撒与が終わって 退場するときは 扇子はたたんで両手で水平に掲げる。
これ 祭りの作法なり。
写真を見るとき 扇子が広げてあれば 撒与前。
たたんであれば 撒与後。
撒与者の表情に変化が見れる。
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福物撒与
左の白衣を着た中央奥に 毘沙門天が安置されている。
駆け上がって本尊を参拝する。
中央から上がろうと参拝者は引き上げ。
脇から入ろうとするものは何人たりとも振り落とす。
これ 白衣を着た内陣の役割なり。
もう一つのお目当ては福物。これを手に入れれば
無病息災 家内安全 商売繁盛 間違いなし。争そって奪い合う。
福物は木札を撒いて 引き換える。
唯一 現物を撒くのは 写真のシーン。
一升の酒に浮かべた木盃を酒とともに 直接撒与する。
福物撒与は 7時 8時 9時と 一日3回執り行われる。
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弓張撒与
毘沙門堂内で福物撒与と同時に 境内では弓張(提灯)撒与が執り行われる。
8時に 御供物弓張 4張り。9時に御神酒弓張 8張り。10時に多聞天弓張 4張り。
8時に夕食を 9時に一杯 といったところ。神も人も楽しみは同じということか。
この弓張り 骨を一本でも拾い 田んぼの水口に刺しておけば 豊作間違いなし。
害虫も 毘沙門天の天罰を恐れ近づかない。
写真は 「御供物」の文字が見える。これは7時の御供物弓張撒与。
「多聞天」とは 「毘沙門天」の別名であり 多聞天と毘沙門天は同じ神。
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ささらすり
祭りのクライマックス。音頭歌を歌う中でささらを摺る。
ささらは竹で作られた 古代の楽器。シャリン シャリンといい音を出す。
毘沙門天が好んだ音という。
このささら 内へ摺れば凶作となることから
外へ 外へと摺りならし 豊作を祈願する。
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ねこたたき
ささらを摺り 音頭歌を歌う中で 多聞青年団が堂内を左周りに回る。
サンヨ ヨサンヨ の掛声とともに力強く ねこをたたく。
これを「ねこたたき」という。化け猫伝説に由来するとも言われている。
夜遅くまで サンヨ サンヨの掛声が響く。
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ねこしき
17 時
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本堂の中を取り払い押し合いをする場所を準備
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わらで編んだ「ねこ」を敷く
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内 陣
いよいよ 準備は整った。
「こいこい こいよ! こいこい こいよ」
内陣が 撒与者を呼び込む。
白装束の若者を 内陣という。
「多聞天」のろうそくの奥に「毘沙門天」が安置されている。
一年に一回3月3日に御開帳。「毘沙門天」を参拝するために 押し合いとなる。
内陣は 18時から20時まで 毘沙門天を警護する。
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浦佐多聞青年団 最高幹部 水行参拝 豊年踊り
17 時 20 分
1年間 この日のために 準備してきた。いよいよ本番。水行し毘沙門天に参拝する。
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多聞青年団長 毘沙門天に参拝
稲を植え 稲を刈り 収穫を喜ぶ 「豊年踊り」を毘沙門天の前で踊り 今年の豊作を祈願する。
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四本柱
毘沙門堂内を照らす 四本の大ローソク これを 四本柱という。
この四本の大ろうそくで 堂内を照らす。
この四本の大ろうそく以外は 本堂の中に飾ることはできない。
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出番を待つ大ローソク
重さは20sから30s
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中学生水行・押合い
18 時 10 分 か ら
押合いは 未来の多門青年団。 大和中学生の押し合いから開始される。一生忘れられない 興奮の始まり。
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撒与者 水行
18 時 30 分
一般参加者の水行の前に 穀物を撒与する撒与者の水行が行われる。
撒与者は「うがい鉢」で身を清めてから撒与する。
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第一回福物撒与(穀種4・金杯2)
19 時
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いよいよ祭りのメインイベント 福物の撒与が行われる。
撒与者が人馬にまたがり 毘沙門堂に入る。
豊年踊りを奉納。
毘沙門天に 御夜食を上げ 踊り 食べ 酒を飲み 春を祝う。
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撒与者が福物を書いた扇子を広げ 人馬にまたがり 本堂に入る。 |
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左後方の屋根では 弓張撒与の準備ができた。豊年踊りの奉納が始まる。
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福物を撒与するため本堂に入る。 |
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第一回 弓張撒与(御供物弓張 4張)
19 時
毘沙門堂の堂内では 金杯を撒与が 堂外では弓張撒与が 同時進行で行われる。
撒与者を警護し本堂に入ったローソクが外に出てくると 弓張撒与が行われる。
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弓張の火が消された。いよいよ撒くぞ。
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石田詩織さん撮影
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弓張りに群がる人を排除するため 一斉にローソクが取り囲む。
弓張りは押合いそのもの 決着が着かないときは 青年団本部に引き入れ 青年団が均等に分ける。サンヨー サンヨー
弓張提灯 これを拾ったものには幸福が訪れ 提灯の骨の一本でも田んぼに刺しておけば 虫は寄り付かない。
これ 毘沙門天の天罰を恐れるがゆえなり。
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第二回 福物撒与(御盃2・坂上田村麻呂盃・JR盃)
21 時 か ら
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撒与者の入堂のため ローソクが 道を開ける。
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ようやく中央の道が空いて 撒与者が毘沙門天に参拝する。
左手の奥に毘沙門天が鎮座する。
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豊年踊りを踊り 豊作を祈願する。
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いよいよ祭りのメインエベント 御盃を酒と一緒に撒与する。
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中央の桶の中には 酒に御盃が浮かべてある。
これが 御盃
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御盃が勢いよく飛び出す。
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つぎつぎと金杯 銀杯 穀種が撒与される。
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堂内に入った撒与者は 次々に扇子を広げ撒与品を披露 撒与品の名を書いた木札を撒く。
木札を拾った参拝者は祭り終了後の表彰式で 金杯等を授与される。
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ふたたびローソクが道をあける
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撒与者退場
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第三回福物撒与
21 時
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鈴木家当主が「豊年歌」を歌う。(同級生もまだまだ頑張っています。)
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ささらすり
21 時 20 分
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次期多聞青年団長を先頭に青年団が入場
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団長の提灯が来年の団長に引き渡された
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来年の団長を先頭にササラすりの輪が・・・
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「サンヨ!! サンヨ!!」の掛け声が堂内に響き渡る
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「米が降るとうて下がった もう!」
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今年も立派に役目を果たした。
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ささら摺り音頭が歌われるなか ささらは内に摺ると凶作になることから
外へ外へと 摺り鳴らす
ささら摺り音頭
(写真の「ささらすり」で 白い法被を着た四人が歌う音頭)
一 当月三日に年男
詣ったりな
ハァー サンヨ サンヨ
二 たったこそ 道理や
門の松がまっさるわ
三 馬鍬に手かけて
春がきた遠野原
四 吾等に着しょうとて
白い菅の笠
五 黄金の花が咲く
四つの角のように
六 たわむこそ道理や
実が入るとうて
七 たったこそ道理や
米が降るとうて
ザザン ザザン 浜松の音
ザザン ザン
喧騒の中にあっても ちょっと耳を澄ましてみよう
豊作の歌が聞こえてくる
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大鏡餅撒与・御灰像撒与
午後11時10分
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「御灰像」
御護摩で作られた毘沙門天像
一月に一体。一年間に十二体が作られ 撒与される。
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多聞青年団 最高幹部挨拶
最高幹部の挨拶で祭りは幕を閉じる。
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「お前ら 最高!! ありがとう!!」
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時計は22時をとっくに回った。今年も写真をいっぱい撮った。帰ろう。
最高幹部の皆さん 一年間本当にご苦労様でした。
晴天に恵まれて 最高の祭りでした。
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多門青年団最高幹部の祭りの協力への感謝の挨拶で 日本三大奇祭の一つといわれる
国の無形民俗文化財に指定された浦佐毘沙門堂裸押合祭は幕を閉じた。
今年が 災害もなく よい年となりますように。
多聞青年団最高幹部は 郷土の街で 都会で 普段の生活に戻っていく。
1年間本当に ご苦労様でした。
この大祭を成し遂げた自信と誇りは 生涯忘れることのできない一ページとなり
人と人との絆を 更に太いものにしてくれるに違いありません。
そして また明日からは 来年の押合大祭の最高幹部となる 若者諸氏が活動を開始する。
この祭りが終わると 魚沼にもいよいよ春が訪れる。
この裸押合大祭が続く限り 浦佐の未来は明るい。
このホームページが 押合大祭への理解と
浦佐多聞青年団諸氏の活動の記録の一ページとなれれば 幸いです。
(このボタンをクリックすると「裸押合大祭」に戻ります。)
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